巨大郵政に回帰~時代の逆流現象~
2010-04-19 11:20:54
郵政改革案が「民業圧迫」になると議論されている。大きな時代の逆流現象が起きている。一体何なんだ?これは?
以下、産経新聞正論竹中平蔵氏のオピニオン(4/17)も参考に考えてみたい
幸福実現党 加納有輝彦さんブログから http://ameblo.jp/papadad/entrylist.html
郵便貯金の限度額を一気に2倍の2000万円に引き上げるという。そして郵便事業と郵便局事業を一体化し、旧郵政の9割以上を復活させる。
民業圧迫を受ける金融関係業界の大反対にもかかわらず、政府は亀井郵政改悪を実行しようとしている。
全国津々浦々に配達する使命、郵便のユニバーサルサービスは一律各国に課せられた責任であり、確かにどこの国もその実現に苦慮している。亀井氏などは、郵政のユニバーサルサービスを維持するのは困難であり、そのため金融面で利益を確保する、そのため貯金限度額を2倍にするという。難しいからと言って、銀行業でそれを補てんしている国が、他にあるというのか。少なくとも主要国の中にはそうした国は存在しないという。
アメリカなどは、広大な国土に全国一律サービスを適応しているが、金融面からの補てんなど一切ないという。そもそも日本の郵便料金は現状でアメリカの2倍も高いのだ。
結局、亀井案は、非効率を温存してきた郵政ファミリーに対し、これ以上努力しなくてよい、という甘いメッセージを送るものでしかいという竹中氏の指摘は、全くその通りだ。
アメリカの2倍も高い料金、これら非効率ゆえのコストは、金融の民業圧迫から生みだされるものであり国民負担増に他ならないわけである。
そういえば、以前、年賀はがきのアルバイトで、私の知人の娘さんが郵便局で働いた。小泉郵政改革後の話である。するとその娘さんは、郵便局で働く人のあまりの効率の悪さに呆れたと、そう家族にこぼしていたと聞いた。なぜ、娘さんはそう感じだか。それは、彼女が都会の大学生活をしていて、都会の民間企業でアルバイトをしていたからだ。年末年始だったので地方の郵便局で働いたのだ。
だから、非効率がよくわかったのだという。何度も、私がこうしてやります・・・と言いたかったという。しかし、アルバイトの身分、ぐっとこらえたわけです。
そして、亀井静香担当大臣は、警察官僚です。もともと官僚です。国家体制という観点から、外国人参政権など反対され、その点は、大きな役割を果たしてくださっていますが、民間人の感覚、経営感覚がないように思えます。どうしても大きな政府を志向しているように見えます。残念です。
電話料金だって日本はアメリカに比べてまだ高いです。先日、岐阜駅前で辻立ちしているとアメリカに住んでいるとう方(日本人)が声をかけてきて、「今度、アメリカから電話します。話したいことがあります。」と言って、アメリカへ帰っていった。
すると本当に電話をかけてきてくれました。私が、電話料金大丈夫ですか?と聞くと、彼は言うのです。日本のあなたのお隣から電話するより、アメリカからあなたに電話をした方が安いのですよと、なんと2時間もいろいろアメリカの政治状況を語ってくれました。驚きました。
まだまだ、日本は、電気代、ガス代、電話代、郵便代、高いのです。もっともっと安くできるのです。そのための小泉・竹中改革であったのです。
いま、時代は完全に逆流現象を始めました。巨大郵政への回帰は、時代の逆流現象であることをはっきり認識しなければなりません。間違いなのです。民間となって繁栄し、税金を納める側に立つことが大切なのです。それが税金を食う組織に退化しようとしています。
もうひとつ、非常に心配されているのは、地方の経済を支える信用金庫などそういったところから預金がドォーッと郵貯に流出するのではないかと心配されています。日本人は、まだまだお上崇拝があります。官は安心という感覚があります。民間から資金が、郵貯へ流れるとどうなるか。すると、民間銀行の預金残高が減り、つまり貸し渋りがおこるということです。
地方の小さな企業は、信用金庫などにお世話になっています。そういったところから貸し渋りが生じると、たちまちにして零細企業は、資金ショートを起こします。これも非常に心配です。
都市銀行は助けてくれなかったが、信金が助けてくれたという零細企業は少なくありません。
本当に、巨大な郵政への回帰は、郵政ファミリーを焼け太らせ、残りの国民の負担が増大するという仕組みに他なりません。
歴史の歯車を逆行させてはなりません。鳩山民主党は、本当に、日本にとって、貧乏神であり、国体破壊の疫病神であることが冗談でなく、そうなってまいりました。恐ろしい時代がやってこようとしています。おぼっちゃまとしての無知、無責任、無能が、国を滅ぼそうとしています。
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